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AIでスライド構成案を作る方法|プレゼンの流れと確認手順

AIにスライドを丸ごと作らせる前に、プレゼンの目的、相手、結論、根拠、次の行動を構成案へ落とす方法を解説します。

15分で読めるコレダケAI編集部

結論

AIでスライド構成案を作るときは、最初に完成スライドを生成するのではなく、「誰に、何を判断・理解・実行してほしいか」を決め、結論、根拠、次の行動の順でページの役割を設計します。

Gemini in Google Slides(Googleスライド内のAI支援機能)、Copilot in PowerPoint(PowerPoint内のAI支援機能)、ChatGPT for PowerPoint(PowerPoint内で使うChatGPT)などは構成案や編集を支援できます。ただし、利用できるプラン・言語・組織設定が異なるため、機能名だけで選ばず、普段の資料置き場と編集形式に合わせて判断します。

この記事で得られること

  • スライド構成案の前に決める目的・相手・結論が分かる
  • AIへ渡す資料と渡さない資料を分けられる
  • 結論からページの順番を逆算できる
  • PowerPoint・Googleスライド・ChatGPTの現行条件を確認できる
  • 10分の提案プレゼンを構成へ落とす例が分かる
  • 事実・ブランド・読みやすさの確認方法が分かる

目次

導入

AIスライド構成の目的・相手・結論を整理する考え方の図
スライド化の前に、相手へ起こしたい変化を決める。

スライド作成が重くなるのは、文字や図形を置く前に、結論、根拠、順番、ページ数を決める必要があるからです。AIに「良い資料を作って」と頼むだけでは、情報を詰め込んだ説明資料になりやすく、読み手に何を判断してほしいかがぼやけます。

現在は複数のAIサービスが、資料や既存テンプレートを参照し、編集可能なスライドの下書きを作れるようになっています。一方で、英語のみ、対象プラン限定、段階的提供などの条件があります。

この記事では、ツールの機能紹介だけで終わらず、構成案を作る順番、ページごとの役割、具体例、確認、小さく試す方法までを整理します。

1. 目的・相手・結論・根拠・次の行動を先に決める

スライド構成案は、話したい内容の一覧ではありません。読み手に何を理解し、判断し、行動してほしいかを、限られた時間の中で並べる設計図です。AIへ渡す前に、目的、相手、結論、根拠、次の行動を一文ずつ決めます。

項目確認する質問
目的説明後に何が変わればよいか新施策の試行を承認してほしい
相手何を知り、何を心配しているか費用と運用負担を重視する部長
結論一文で何を提案するか一部署で四週間試す
根拠判断に必要な事実は何か現状時間、対象業務、費用
次の行動その場で何を決めるか担当者と開始日を決める
構成案の前に決める5項目

この五項目が曖昧なままAIへ頼むと、一般的な背景説明や機能一覧が増えます。反対に結論と次の行動が決まっていれば、不要なページを削りやすくなります。

同じテーマでも、経営会議、顧客提案、社内研修では構成が変わります。経営会議では判断材料とリスク、顧客提案では相手の課題と導入後の姿、研修では理解の順番と演習が重要です。誰向けかを役職名だけでなく、知識、関心、反対理由まで具体化します。

2. AIへ渡す資料は事実・参考・制約に分ける

AIへ大量の資料を渡せば良い構成になるとは限りません。古い資料、参考意見、確定した数字が混ざると、AIは違いを理解できず、一つの事実としてまとめる場合があります。資料を、承認済みの正式な資料、参考資料、守る制約へ分けます。

分類内容扱い
正式な資料承認済みの数値、制度、仕様構成の事実根拠にする
参考過去資料、競合例、アイデア表現や論点の候補にする
制約ページ数、時間、ブランド、禁止表現出力が越えない条件にする
AIへ渡す資料の3分類

各資料には、作成日、更新日、作成者、対象範囲を添えます。たとえば昨年度の価格表を参考資料として渡すなら、現行価格ではないと明示します。議事録に未確定案が含まれる場合も、決定事項と検討中を分けます。

顧客名、個人名、未公開情報を含む資料を外部の生成AIへ渡す前には、会社のルールと利用中サービスの規約を確認します。個人情報保護委員会も、生成AIサービスの利用に関する注意喚起で、入力内容と利用規約を踏まえた判断を求めています。

構成案に不要な添付は外します。AIが参照できるからといって、すべての資料を渡す必要はありません。判断に必要な事実と、表現の参考を分けるだけで、出典確認もしやすくなります。

3. 結論からストーリーとページの役割を逆算する

構成案は、話し手が調べた順番ではなく、読み手が納得する順番で組みます。多くの提案では、「何を決めたいのか」「なぜ今か」「根拠はあるか」「負担やリスクは何か」「次に何をするか」という疑問が生まれます。

順番ページの役割答える疑問
1結論と依頼今日は何を決めるのか
2現状と課題なぜ今対応するのか
3原因・機会どこを変えればよいか
4提案内容具体的に何をするか
5根拠・比較妥当性はあるか
6リスクと対応失敗したらどうするか
7次の行動誰がいつ始めるか
提案スライドの基本ストーリー

一枚に一つの役割を持たせると、削る判断がしやすくなります。ただし、単純に文章を一つしか置かないという意味ではありません。主張、その根拠、読み手が確認する図表が一つの判断へまとまっていれば、複数要素があっても問題ありません。

AIには、各ページについて「ページの目的」「一番伝えたい文」「根拠」「必要な図表」「読み手が次に持つ疑問」を出してもらいます。こうすると、タイトルだけの構成案より、ページ間の重複と不足を見つけやすくなります。

長い研修用資料の構成は、AIで研修資料を作る方法で、説明・演習・確認問題の分け方も確認できます。

4. 構成案を承認してからAIでスライド化する

構成案を確認してからAIでページ原稿とスライドを作る流れの図
構成案の承認を、文章とデザインの生成より前に置く。

AIでいきなり完成スライドを作ると、問題が構成、文章、デザインのどこにあるか分かりにくくなります。前提整理、構成案、ページ原稿、スライド化、確認の五段階に分け、構成案の段階で一度承認します。

  • 目的・相手・結論・資料・制約を整理する
  • ページの役割と順番だけを作る
  • 各ページの主張と根拠を短くする
  • 承認済み構成からスライドを下書きする
  • 事実・ブランド・読みやすさを人が確認する

Googleは2026年6月30日、Gemini in Google Slidesで編集可能な複数スライドを作る機能を案内しました。Google Driveの資料や既存プレゼンのスタイルを参照し、生成前に構成案を編集・承認できます。開始時点は英語のみで、対象プランと段階的提供の条件があります。

Microsoftの公式案内でも、Copilot in PowerPointで構成案を確認してからスライドを生成し、生成後に追加・削除・編集する流れが示されています。表示されない場合は契約や組織設定を確認する必要があります。

製品が構成案の確認を用意していても、承認を省いてよいわけではありません。ページ数、根拠、対象者、禁止表現を人が確認してからスライド化すると、後で全ページを作り直す手戻りを減らせます。

5. PowerPoint・Googleスライド・ChatGPTは編集環境で選ぶ

ツール選びでは、生成された見た目だけでなく、普段どこに資料があり、誰がどの形式で編集し、社内テンプレートをどう使うかを確認します。機能は更新されるため、契約前と公開前に公式ページで条件を見直します。

選択肢向いている状況2026年7月26日時点の確認点
Gemini in Google SlidesDrive資料とGoogleスライドを中心に使う複数スライド生成は英語のみ、対象プラン・段階提供
Copilot in PowerPointMicrosoft 365とPowerPointを中心に使う契約ライセンス、組織設定、機能の提供状況
ChatGPT for PowerPointPowerPoint内で構成・編集を対話したい利用対象、PowerPointへ追加する機能、組織ポリシー、対応範囲
汎用チャットAIまず構成案だけを文章で作りたいPowerPointファイル(PPTX)の編集ではなく構成テキストとして使う
スライド作成AIを選ぶ主な軸

OpenAIは、ChatGPT for PowerPointについて、資料からの初稿作成、既存スライドの追加・修正、ストーリーや構成の確認をPowerPoint内で行えると説明しています。利用条件と会社の導入方針は別途確認してください。

Google Workspace中心の会社でも、英語のみの機能を日本語資料へそのまま使えるとは限りません。Microsoft 365中心でも、すべての利用者に同じ機能が表示されるとは限りません。作りたい一件の資料で、入力形式、構成確認、編集のしやすさ、共有方法を試してから選びます。

主要AIの仕事での選び分け全体は、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotの違いでも確認できます。

6. 10分の提案プレゼンを構成する具体例

架空の事務チームが、月次集計の一工程へAIを試す提案を10分で行う例です。目的は全社導入の承認ではなく、一部署で四週間試す承認を得ること。相手は、費用、情報管理、現場負担を心配する部長とします。

ページ主張根拠・確認物
1. 結論一部署で四週間試したい対象・期間・承認事項
2. 現状集計前の転記に時間がかかる現在の工程と作業時間
3. 対象工程分類と下書きだけAIで補助するAIと人の役割分担
4. 試行方法一種類の帳票で比較する入力・確認・停止条件
5. 評価時間と修正率で判断する測定項目
6. リスク機密情報と誤集計を止める匿名化・人の確認
7. 依頼担当者と開始日を決めたい意思決定事項
10分提案の7ページ構成例

AIへは、この七ページの順番を守り、各ページの主張を一文、必要な根拠を一つ、図表候補を一つ出すよう依頼します。最初からデザインを作らず、部長が判断するために不足している情報を質問として出してもらいます。

構成案を見て、現状の時間が未計測ならページ2を確定しません。費用が未確認なら推測値を入れず、確認中とします。AIが一般的な導入効果を追加しても、自社の実績としては使いません。

7. 完成前に事実・デザイン・読みやすさを確認する

AIスライドの事実・出典・ブランド・読みやすさを確認する図
完成前に、内容と見た目を分けて確認する。

完成前の確認は、内容とデザインを同時に行わず、事実、構成、見た目の順に分けます。最初に数字、日付、固有名詞、引用を元資料と照合します。次に結論と根拠のつながりを確認し、最後に文字量、色、図表、余白を整えます。

観点確認すること
事実数字・日付・固有名詞が正式な資料と一致
出典引用元と対象期間がページ内で分かる
構成各ページの役割が重複していない
ブランドロゴ・色・フォント・禁止表現が社内基準に合う
読みやすさ小さい文字、文字と背景の色差不足、情報過多がない
意思決定最後に誰が何を決めるか明確
AIスライドの提出前チェック

MicrosoftもCopilotで生成したプレゼンについて、生成後に追加・削除・編集して確認する流れを案内しています。PowerPointのCopilot公式手順を参照し、AIの初稿を完成品として扱わないようにします。

画像やグラフは、見栄えだけでなく意味を確認します。グラフの軸、単位、比較期間、母数が合っているか、生成画像が事実の証拠のように見えないかを見ます。社外提出では、画像・引用・ロゴの利用条件も確認します。

8. AIスライドで起きやすい失敗と直し方

失敗原因修正
一般論ばかり目的と相手が曖昧意思決定と懸念を追加する
ページが多すぎる資料の要点を全部残した結論に不要な説明を補足へ移す
同じ話が続くページの役割を決めていない一枚ごとの質問を一つにする
根拠が分からない参考資料と正式な資料を混ぜた出典・日付・対象範囲を付ける
ブランドに合わないテンプレートと制約がない既存資料と社内基準を先に渡す
AIスライドの失敗と修正

AIが作ったページを一枚ずつ直し続けると、全体の流れがさらに崩れることがあります。まず構成案へ戻り、不要なページ、足りない根拠、読み手の疑問を確認します。その後にページ原稿を直し、最後にデザインへ進みます。

情報を減らすときは、説明を消すだけでなく、本文、補足、別紙へ分けます。判断に必要な情報は本文へ、質問が出たときに使う詳細は補足へ、元データは別紙へ置きます。

生成された文章が強すぎる場合は、「必ず」「大幅に」「誰でも」など根拠のない断定を削ります。提案資料では、期待、前提、未確認、停止条件を分けて示すほうが、読み手が安全に判断できます。

9. 5ページの社内説明から小さく試して評価する

最初は、社外提案や取締役会資料ではなく、失敗しても戻せる社内説明を選びます。五ページ程度に絞り、同じ材料から手作業の構成案とAIの構成案を作って比べます。

  • 目的・相手・結論を一文ずつ決める
  • 承認済みの正式な資料を二〜三点に絞る
  • AIには構成案だけを先に作らせる
  • ページ原稿とデザインの修正回数を分けて記録する
  • 読み手一人に結論と次の行動を説明してもらう
評価見ること
構成時間順番を決める時間が減ったか
構成修正ページの追加・削除・入れ替え数
事実修正数字・出典・固有名詞の誤り
デザイン修正ブランドと読みやすさの手戻り
伝達読み手が結論と依頼事項を言えるか
AIスライド試行の評価項目

生成時間が短くても、構成の入れ替えや事実修正が多ければ、前提と資料の渡し方を直します。見た目の修正だけが多いなら、既存テンプレートやブランド制約の伝え方を見直します。

AIツールの小さな試し方全体は、AIツールは何から始める?でも確認できます。

コレダケAIで次にできること

コレダケAIでは、公開記事で構成の考え方を確認したあと、クエストで目的・材料・確認の分け方を短く学べます。入会後は、ひかりへプレゼンの相手、結論、資料、期限を相談し、構成案を作る前の曖昧さから整理できます。

この記事では判断手順までを扱いました。会社別の構成ひな形、コピー用の依頼文、ブランドテンプレート運用、毎回同じ流れにする設定は、会員向け記事やひかりで深掘りできます。

よくある質問

Q. AIにテーマだけ伝えてスライドを作ってもよいですか?

下書きは作れますが、一般論になりやすいため、相手、結論、根拠、時間、次の行動を先に決めるのがおすすめです。

Q. スライドは一枚に一つのメッセージだけにすべきですか?

絶対規則ではありません。主張、根拠、図表が一つの判断へまとまっていれば複数要素を置けます。ページの役割が混ざらないことが重要です。

Q. Gemini in Google Slidesは日本語で複数スライドを作れますか?

2026年7月26日時点の公式案内では、新しい複数スライド生成は英語のみです。対象プランと段階的提供も公式ページで確認してください。

Q. AI生成のグラフや数字をそのまま使えますか?

使わず、元データ、計算方法、軸、単位、対象期間を確認します。出典が確認できない数字は削除するか、確認中として扱います。

Q. どの資料からAIスライドを試すと安全ですか?

まず社内向けの五ページ程度で、承認済みの正式な資料が少なく、本人が内容を説明できるテーマから試すと、修正箇所を把握しやすくなります。

AI活用を自分の仕事に落とし込みたい方へ

コレダケAIでは、公開ブログでAI活用の入口をつかみ、クエスト・ひかりへの相談・ギルドで自分の仕事に合わせて実践できます。

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Author

コレダケAI編集部

AI活用メディア編集部

コレダケAIの公開記事編集チーム。AI活用を実務へ取り入れる判断材料を、公式発表と公的機関の資料で確認し、出典・確認日・更新日を点検して公開しています。

出典・確認情報

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